長坂亮佑

  • 日本
  • 東京都
  • 2020/03/03 登録

長坂亮佑

<18~19世紀の古典派音楽についての考察>

音楽における古典派といえば、ひろくは18世紀後半から19世紀初頭にいたる時代を指します。

18世紀から19世紀にかけて、ヨーロッパは市民社会の形成のプロセスにありました。それは共同体社会から契約社会への移行ということもできます。共同体社会では、個人は共同体と一体化し、〈生の意味〉は共同体が支えてくれました。

契約社会に生きるにつれて、共同体の制約から自由に解放されましたが、逆に、共同体の側から鼓舞された〈生の意味〉を失いました。この個人の内面の自由の発見と〈生の意味〉の喪失とが、ロマン主義の主要な核を形づくっています。

古典派音楽までの没個性的な様式美に対して、ロマン派音楽の個性の自由と奔放な感情表現は、こうした歴史の運動を反映しています。ベートーベン以後、シューベルト、シューマンからワーグナーに至る道は感情の自由な冒険ということができます。

しかし、やがて主観はその自由の重さに疲れる時がきます。マンの『ファウストゥス博士』はそれを扱いますが、そこまで論じられればと考えています。

参考:https://www.ballet-factory.com/

長坂亮佑
https://twitter.com/zumba_wearjapan

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